この記事では、「タトゥー」・「入れ墨」・「刺青」の違いを解説していきます。
●この記事の内容
1⃣「タトゥー」とはいったいなにか
2⃣「タトゥー」と「入れ墨」と「刺青」の違い
皆さんはタトゥーがどのようなものかご存知ですか?
また、近年ではタトゥーと呼ばれることが多くなりましたが、少し前までは「入れ墨(いれずみ)」「刺青(しせい)」と呼ばれていました。
この記事では、それぞれの違いについて解説したいと思います。
最後までご閲読いただけると幸いです。
1⃣「タトゥー」とはいったいなにか
タトゥー(tattoo)とは、入れ墨の英語表記です。
入れ墨とは、針や刃物で皮膚を傷つけ、そこに墨や絵の具などを入れて文字や絵画を描くこと、また、そのものを言います。
入れ墨を入れることは、「入れる」「彫る」「刺す」と言うほか、「きざむ」「さく」「もどろく」とも言われています。
「いれずみ」と聞くと「刺青」を思い浮かべる方もいると思います。
「刺青」は、入れ墨を表す文章語として用いられています。
谷崎潤一郎の小説『刺青』が明治43年(1910年)に発表されて以降、「刺青(しせい)」と書いて「いれずみ」と読まれることが多くなりました。
刺青のほかにも、「文身(ぶんしん)」や「黥(げい)」を「いれずみ」と読むこともあるそうです。
ただし、江戸時代に前科のしるしとして、顔や腕に入れられた墨を表す場合は「入れ墨」と標記されます。
入れ墨は、タトゥーや刺青のほか、彫り物(ほりもの)、文身(ぶんしん、いれずみ)、紋身(もんしん)、倶利迦羅紋々(くりからもんもん)、紋々(もんもん)とも呼ばれています。
2⃣「タトゥー」と「入れ墨」と「刺青」の違い
結論から言うと、言い方が違うだけで全部同じことを差しています。「タトゥー」「刺青」「入れ墨」と言っても墨や絵の具を使って絵、文字を入れていることに変わりありません。
では、なぜ違う呼ばれ方、表し方がされているのでしょうか?
それは、人それぞれが持つイメージの違いによって呼ばれ方、表し方が違っているからと言えます。
「タトゥー」と言う時は西洋的な絵や文字(洋柄)の入った洋彫り、 「刺青(入れ墨)」と言う時は日本的な絵や文字(和柄)の入った和彫り。
機械彫り(洋彫り)が「タトゥー」、手彫り(和彫り)が「刺青(入れ墨)」。
ファッション的なものを「タトゥー」、ヤクザがするようなものを「刺青(入れ墨)」。
小さく部分的に入れられたものを「タトゥー」、大きく全身に入れられたものを「刺青(入れ墨)」。
など、様々なイメージがあります。
ですが、機械彫りの「刺青(入れ墨)」も、手彫りの「タトゥー」もありますし、全身に洋彫りする人、部分的に和彫りする人、はたまた、和柄と洋柄を混ぜたデザインを入れる人もいます。
近年では機械彫りが主流となっていますが、昔ながらの手彫りの方がきれいに色が入り、きれいに残るそうです。
ですが、時間単価がかなり高額なようです(-_-;)
彫師によっても異なりますが、一般的に機械彫りは10,000円/h、手彫りは20,000円/hと言われています。
入れる人の好みによって様々なデザインがあり、それぞれの持つイメージによって呼び方が違うので、「タトゥー」と「刺青(入れ墨)」に違いはありませんし、どちらが正しいということもありません。
また、柄や大きさに関係なく、年齢層によっても呼び方が変わってきます。高齢であるほど「刺青(入れ墨)」と呼び、若年であるほど「タトゥー」と呼ぶ傾向にあります。
まとめ
今回は、「タトゥー」・「刺青」・「入れ墨」の違いについての記事でした。
それぞれに違いはなく、どれも針や刃物で皮膚を傷つけ、そこに墨や絵の具などを入れて文字や絵画を描くことを指しています。
人それぞれが持つイメージによって呼ばれ方、表し方が違い、特に年齢層による表現の違いが見受けられます。
また、高齢の方は「入れ墨」にあまり良い印象がないようです。
なぜ良い印象がないかは、「タトゥー(刺青)っていつからあるの?タトゥー(刺青)の歴史について紹介!」の記事で紹介していきます。
是非そちらもチェックしてみてください!
最後までご閲読いただきありがとうございました<(_ _)>
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